採点企画、第2回です。
あまり間が空いていませんが、スパーズとの重要な試合や、連敗など、
調子が上がらず、トピックが尽きない期間となりました。

対象試合は以下となります。
リーガ:8-11節(ヘタフェ、エイバル、ジローナ、ラス・パルマス戦)
CL:3-4節(スパーズ戦 Home/Away)
コパ:(フエンラブラダ戦:参考程度)

いつもながら、
採点は各個人の期待値によるもので、相対的なものでないものにご注意ください。
なので、クリスティアーノが若手の◯◯より採点が低い、といっても、クリスティアーノの貢献度が◯◯より低いということではありません。

調子が上がらなかったチームですが、
全体的にはやや甘めに点数をつけたつもりです。
。。たぶん。


よろしければ、スパーズ戦直後に書いたこちらも併せてご参照いただければ幸いです。

17/18 UEFAチャンピオンズリーグ トッテナム・ホットスパー戦 これまでの経緯も含めてマドリーの不振についての原因を考える



GK
1.ケイラー・ナバス 6.0
今回の評価対象の試合では、出場はスパーズ戦の1st Legのみ。
この試合は非常に高いパフォーマンスでしたが、その後離脱が続いています。


13.キコ・カシージャ 5.5
今回対象した試合では、スパーズ戦1st Leg以外のすべての試合に出場。
ケイラー負傷で訪れた出番を、無難にこなしています。
が、良くも悪しくも無難で、あまり強いインパクトを残すようなシーンがありませんでした。
ケイラーを脅かしてほしいとの期待も込め、やや厳し目の評価にしました。


30.モハ -
出場時間がありませんでした。


DF
2. ダニエル・カルバハル -
心臓の病気で離脱も、つい最近、ピッチでのトレーニングを再開。
復帰が視野に入ってきました。
マルセロも含め、彼がいるといないではチームのスケール感が変わってしまう感じを痛感します。


3. ヘスス・バジェホ 7
現在のマドリーのポジティブな要素の一つ。
デビュー戦のコパでは愚かな退場がありましたが、ラス・パルマス戦では、知的でエレガントなディフェンスを披露。
このままいけば、ラモスのパートナー筆頭候補です。


4. セルヒオ・ラモス  7
ビッグマッチでの強さは相変わらずで、スパーズ戦の特に1st Legでさすがのパフォーマンスを披露し、状態は上向き、ラス・パルマス戦は今季ベスト。
2nd Legでは熱くなり退場になりかけましたが、チームがこういう状態でも内紛等が聞こえてこないのは彼のリーダーシップも大きいと感じます。
フル稼働を強いられている中、素晴らしいです。
ヘタフェ戦は散々だったのも事実ですが、全体としては大きな貢献度があると思います。


5. ラファエル・ヴァラン 5.5
良いパフォーマンスと悪いパフォーマンスが交互にが発生するのがもどかしく、もったいないところ。
バジェホにはない圧倒的なフィジカルの強さやスピードを今後をアピールしたいところですが、
まず先に安定感が必要だと思います。


6. ナチョ 6.5
右とセンターをほぼ半分ずつ交互にこなしました。
評価が落ち着いたのは、クロスの質といった側面もありますが、
むしろ彼への期待値が上がっているからで、
このくらいはナチョなら驚かない、という意味合いです。仕事は相変わらずソリッドです。
とはいえ、CLのスパーズ戦2試合で出番がなかったように、
もっとやれるという期待をジダンはしていると思います。


12. マルセロ 5.0
調子のどん底の状態にあり、彼の調子がチームのスケールそのものに影響することを改めて実感させられます。
日本戦では日本のサッカーファンから注目を浴びましたが、あの試合でのマルセロは普段見ている側からすれば、大げさではなくピークの3割くらいです。


15. テオ 5.0
マルセロの調子がどん底であることから、本来はチャンスであるはずなのに、さほど出番がないことがすべてを物語っています。
マルセロの代役というよりは、マルセロにプラスアルファしてサイドの攻撃を強化する(実際にされているかは別にして)武器、といった扱いに終わっています。


19. アクラフ 7.5
クロスの質などこの段階では問題ではなく、
18歳の彼が、CLのビッグマッチ2試合を過不足なく試合を終えたことは、
最大限評価されてしかるべきです。
このレベルで、穴になっていないこと、また堂々と自分自身を臆せずを出せることを、もっと評価されるべきだと思います。


8. トニ・クロース 6.5
出番が多いにもかかわらず、パフォーマンスが安定しています。
例年よりも守備の意識も高いように思います。


10. モドリッチ 6.5
ジダンがかなり気を使って適度に休ませていることもあり、
出た試合ではフレッシュで、絶大な存在感です。
特にホームのスパーズ戦は圧倒的でした。


14. カゼミロ 7.0
チームが全体的に足が重い中、ひとり気を吐き、
防波堤としての存在感が高まっています。


17. ルーカス・バスケス 5.0
ジダンの寵愛を受け、この期間はほぼすべての試合で途中出場をしましたが、彼より序列が下の人間が気の毒に思えます。


18. マルコス・ジョレンテ 6.5
出番は少ないながら、彼が出ると守備が安定しており、
出場した試合では確実かつ堅実な印象を残しており、ポジティブだったように思います。


20. アセンシオ 6.5
ラス・パルマス戦では目の覚めるようなゴラッソで、チームの停滞感を払拭。
ジダンの起用法も曖昧なところがあり、彼自身を迷わせるところがありましたが、彼自身に常に意欲は見えます。


22. イスコ 6.0
ヘタフェ戦の試合を決めたパスは見事でした。
とはいうものの、周囲が求めているものと、彼のプレーに乖離があるのがもどかしいところ。


23. コバチッチ -
全休で、間もなく復帰予定。
メディアにはさほど取り上げられる存在ではありませんが、
改めて不在で存在の大きさが浮き彫りに。


24. セバージョス 6.0
ジダンの信頼へはまだ遠いものの、
アピールする姿勢は伝わってきます。
出場時間が短くとても気の毒ですが、アンダーでの代表の活躍を転機にしたいところ。


7.クリスティアーノ 6.0
彼自身の調子は決して悪くはないのですが、
ベンゼマが不在であったり、得点が取れないときのリアクション、リーガで点が取れなかったりと、メディアに煽られに煽られています。
ただ、じきにゴールは取れると思います。


9. ベンゼマ 6.0
ヘタフェ戦やエイバル戦では圧倒的な存在感を見せる一方、スパーズとの2戦はややおとなしく、ラス・パルマス戦ではバレンシア戦を彷彿とさせる盛大な外しっぷりで非難の対象に。
大きな負担の中、怪我がちな彼が健康体をこの期間は維持したことは評価対象とすべきだと思いますが、もう少しパフォーマンスを安定させたいところです。


11. ベイル 2.0
ドルトムント戦で負傷し、あまりに多い負傷から、これがラストチャンスと叫ばれていたところで、リハビリ終了間際で再び負傷し年内がアウトに。
チームの不調も重なり、失望は大きく、クラブも見切りをつけた感が。
チームが(温度差はあれど)復帰を待ち望む中、一度期待を高めてから突き落としたのが、
言葉を選ばずに言えば、罪作りです。


18. マジョラル -
出番はほとんど与えられず、我慢のときが続きます。
出場した試合では決して悪くはないのですが。


監督
ジダン 5.0
機能していなかった4-3-1-2をここまで引っ張ったのは大きなマイナス材料で、調子の上がらないきっかけに。
とはいえ、ラス・パルマス戦の布陣変更と結果は良かったと思います。
新たなシーズンのメンバー変更による、どの程度落とすべきかというローテーションのバランスも、
徐々に合ってきたように思います。