本当は今シーズンの総括含めて文章をふくらませるつもりでしたが、私的な都合上書く時間なさそうなので、要点だけ。乱文失礼致します。


今季、メンタルが問題って言われてるじゃないですか。選手の。ただ、今季、一番問題なのはモウリーニョのメンタルだと思うんですよね。

モウリーニョはペップの黄金期の中来て、そこのバルセロナを上回ってやろう、と思っていたわけですね。バルセロナの選手からそのまま監督になったペップ、一方プロ選手の経験はなく通訳から各国を渡り歩いたモウリーニョ。
このあまりに対照的な両者。

フットボール界の超エリートとゼロから這い上がった男。
監督として絶対負けてたまるかというプライドを賭けたものがあったと思うんです。

それが、去年のリーガと、ペップの辞任で、もう気持ちが一定の割合で切れていると思うんです。マドリーに来た時の、自分が絶対に勝ちたい対象がもういない。ビラノバになっても、もう前ほどの情熱が沸かないというか。
今シーズンは、モウリーニョの中では厳密にはジョゼ・マドリー第2ラウンドではないのです。

これはどこまで本当かわからないですけど、昨シーズン終了時くらいは今夏5-6ポジションの補強などと言っていましたが、原因はどうあれそれも叶いませんでしたしね。マンネリの防止には必要なのは彼も当然わかってたでしょうけど。
長期政権を築くには不十分な血の入れ替えで、モウリーニョの中で今季の目標はさらに曖昧になりました。


それから、モウリーニョは二重に目標を立てようとするタイプだと思うんです。究極の理想と、現実的にクリアしなければいけないノルマと。


その目標とは、究極はインテルの時みたく全部取る。現実のノルマは、リーガだと思うんです。

1年目のCLの経験を受けてなのか(それだけではないでしょうけど)、彼は会見で「CLはいつも最強のチームが取るわけではない」といった趣旨の発言をするようになってるんですよね。
モウリーニョの中では、1年目でコパとれただけで終わったら失敗とみなされるだろうけど、ペップのバルセロナ黄金期の中でリーガを取っていれば、CLが取れなくても、失敗ではない。そう考えてると思うんです。

彼は3大リーグを制した唯一の監督ってよく言うじゃないですか。彼にとっては絶対にリーガは必要だったんです。ある意味CLよりも。

だけど、シーズン始まった時は、やめてもどこ行くんだ、って感じだったじゃないですか。

ただ今はほら…あるじゃないですか。彼を必要としているところが。娘さんのロンドンの大学進学云々はどこまで本気かわからないけれど。

今季はCLはこうなってもちゃんと狙うと思います。このタイトルは今のところ狙うにあたり障害はないし、そうはいっても目標だから。
続けるなら究極の目標に近づけるし、やめるにしても、優秀の美を飾れますしね。

ただ、マドリーで続けてもいいけど、いつやめてもいい、みたいな気分になっている。私はそう想像するんです。