今回の試合の勝因はどんなところだったのかなー、とか、そんなことを何度か考えてみたんですが、正直、大きな差になるような部分はないというのが私の正直なところです。

前半はマドリーが良くて、後半はバルサが良かった。
どちらもその時間帯に得点出来ず、次にふと訪れたチャンスにマドリーが得点出来て、そのまま試合が終わったな、という感じなんですよね。


それだけ拮抗していたし、どっちに転んでもおかしくなかった。
正直、後半はマドリディスタの身としては生きた心地がしませんでした。

後半、バルサがメッシを右に出して、それに加えてイニエスタあたりが前半よりも中盤の深い位置でもボールを捌くようになってバルサのリズムになりましたよね。
マドリーはこの日の中盤の底のアロンソと、中盤左のぺぺのラインがともにイエローカードを受けたため、この対角線の部分がともに右からのメッシのカットインに強く行けず、チャンスが生まれているなと思っていました。

一番危ないと感じた時間は、後半の真ん中から終わりのほうで、完全にDFラインと中盤にスペースが生まれて
いた時ですね。
あーラスが使えたらなーと。
この時は完全にハーフコートマッチで「モウリーニョ、早く動かないとやられるぞ」と思っていたんですが、動きませんでした。
この時、意図的に動かなかったのか、コマがなくて動く術がなかったのかもよく考えるのですが、未だにわかりません。

延長になって、ここは中盤のラインの設定を下げることでようやく解消されました。

得点シーンは、後半怒涛の攻撃を見せたバルサが、ちょっと攻め疲れたかな、と思い始めた矢先でした。
メッシのボールをカットして。あの時はこの試合唯一かなぁ、とふと思ったくらい、マルセロがちゃんと攻めに絡めた時で、「あ、初めてサイドで2人で攻めれたな」なんて思ってたら、守備の頑張りはすごかったけど攻撃はイマイチだったディ・マリアのクロスがピンポイントで合ったんですよね。

この時思ったのは、「勝った!」ではなく、「あ、これで最悪1点までは取られても大丈夫だ」でしたw
もっとも、その後はそんなに危ないシーンはなかったんですけれど。
バルサは交代するたびに悪くなっていましたね。
私が見た試合でアフェライが良かったのを見たことがありません。
この選手層っていうのが、CLでどう影響するでしょうね。
マドリーは今度のバレンシア戦は思いっきり休ませるでしょうけれど、バルサはマドリーよりは主力を使わざるを得ないでしょうし。


えーと、前半をまだ振り返っていなかったんですが、それは個人的に、ビクビクしながら見てた後半のほうが大分印象が強かったからですw
前半は、マドリーが運動量とフィジカルで圧倒してましたね。
前回のクラシコでの課題として、ボールを奪った後縦に急ぐばっかりで連動した攻めが確立されていない、っていうのがあったんですが、今回は、あーいかにもあれから練習したんだな、っていう感じの連動したオートマチックな感じの攻撃が見られました。

この試合はクリスチャーノをトップに置いて、ストライカーなしでスタートしたわけですが、チャンピオンズではどうするでしょうね。
クリスチャーノを1トップに置く場合、周りに彼へのサポートランニングを徹底させないと機能しません。
モウリーニョもそれをわかっているのか、ディ・マリアとエジルは彼をサポートしていました。
そして、ある程度は機能していました。

しかし、この戦い方は、なんというか、「一発勝負向き」です。
クリスチャーノがそれまで入っていたところにより献身的なエジルが入ったことで守備は固くなりましたが、今度のベルナベウではもう少し得点を取ることも考えなければいけないですし、私は次もこれで行くのかはまだわからないと思っています。
本来ならばフォワードを一人くらいは置きたいところですが、ベンゼマは今回のクラシコでの戦術に殺されている感はあるし、2戦とも流れを変えるために投入されたアデバヨールも、強烈な印象は残せていない上に、守備での貢献のなさが目立ちました。


CLに向けてどうするかを決めなければいけないことのもうひとつは、カルバーリョがいないことをどうするかですよね。
今のぺぺを中盤に置く布陣を継続するには、前回ビジャにヒドい対応で退場したアルビオルを使わなければならない可能性が高い。
ガライという選択肢もありますが、彼は今季そんなに出場してない上に怪我もあったんで、一抹の不安が。

ただ、これだけうまくいっているぺぺの中盤センターを今更やめるかと言われるとそうともあまり思えず。


この辺りが次への注目ポイントと言えるのではないでしょうか。


思うがままに振り返ったためとっちらかった感じになってしまい申し訳ありませんm(__)m



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