CapD20091104

濃密な試合。書きたいことはいっぱいあるんだけど、いかんせんメモを取りながら見なかったんでどこまで覚えてるかわからないけど、出来るだけ思い出して気の赴くままに書いてみます。

マドリーの布陣で特筆すべきは、左のアルベロアとそれに伴うマルセロのサイドハーフ起用ですかね。
アルベロアはパトを抑え込んだとは言わないまでも、自由をある程度なくすことが出来ていたので、アタリだったと思います。
それ以上に、マルセロのサイドハーフがいいんですよね。
意外と中に入ってのプレーも得意だし。
以前、今季のマドリーはなんだかんだいってクリスティアーノ以外にウインガーがいないことを不安材料として挙げましたが、マルセロがこの調子なら大丈夫かもしれませんね。

序盤はマドリーのペースでしたが、ミランがさすがだったのは、セードルフが前半の途中でポジションをアンブロジーニとスイッチしたんですよね。
これによって左サイドにピルロ、セードルフ、ロナウジーニョのトリオでコンビネーションが出来るようになって、次第にミランのペースに。
それまでマドリーの守りは、ロナウジーニョをラモスが上がった時はラスが、それ以外はラモスが見ていて、ザンブロッタが余り上がらないこともあってサイドの主導権を数的有利さをキープすることでマドリーが握っていたんですが、ちょうどラスとラモス間あたりにセードルフがポジションを取るようになって数的に互角になり、サイドの主導権が変わった。
改めて、頭のいい選手だなぁと思いました。

マドリーの攻撃としては、右からと左からでは攻撃の作り方が違って、右は先ほどの2人で作り、左サイドからはアルベロアが上がらずにマルセロと左に流れたベンゼマによってクリエイトされていました。これに自由を与えられたカカが絡む感じ。
イグアインはベンゼマのこのプレーを意識してか、いつもよりはエリアの中央でプレーしていた印象。

後半はミランに押されましたが、ラウールのシュートシーンなど、マドリーにも見せ場がありました。
ファン・ニステルローイが久々に出てきたことにも興奮しました。結局何もする時間がなかったけれど、なんていうか、オーラが違うんですよね。ベンゼマには悪いけど、格の違いっていうかな。大物感があるんですよ。俺にボールくれれば点とるよ、みたいな。

パトのゴールシーン取り消しなどちとあやしい点もありましたが、レフェリングもなかなか良く、まさに世界の最高峰と呼ぶにふさわしいゲームだったと思います。