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もう少しで決勝ですね。
EUROやW杯みたいな大きな大会は、少し書くのをサボると次から次へと試合があって結局書けなくなったりします。これの前にスペインvsイタリアも書きたかったんですけれど、もう時間もないので、この記事でちょっと触れたいと思います。

スペインはそのイタリア戦では、ボールを支配してはいたものの、どちらかというとイタリアの手の中で踊らされている印象でした。
虎視眈眈とカウンターを狙うイタリア相手に集中力をなんとか120分間持続し、最後はPKだったわけですが、イタリアにしてみたらそんなに負けた気のしない内容だったと思うのですよね。

誤算はといえば、スペインの不用意なミスが予想以上に少なかったことと、いつまでたってもトニのゴール感覚が戻らなかったことも含め、決定機で仕留められなかったことでしょうか。

この大会で早期敗退を余儀なくされたチームは、タレントはいても攻撃の連係が取れてないチームが多かったと思うんですけど、イタリアはその典型だった気がします。

そこで数々の因縁を打破したスペインは、これで勢いのままにロシアと対戦。

前半はロシアのプレッシングがややおとなしかったこともあり、EUROの準決勝の割にはずいぶんと楽にボールを回すスペイン。

ロシアがこれまでの激闘による体力面を考慮してあえて前半はおとなしめに行って0-0を狙ったのか、オランダ戦の劇的な勝利による気の緩みだったのかはわかりませんが、おそらく後者だったのではないかと思います。それから、スペインのパス回しが巧みで多少戦意をそがれたのはあるかも。


後半、ヒディングに尻を叩かれたのか、少しプレスを積極的に掛け始めるロシア。
しかし、かければかけるほど際立つスペインのボール回しのうまさと、自分たちの疲労。
あの華麗な流れからの3点目以前に、グイサのゴールですでに決着はついてましたね。

爺さんの采配も、かなり?な采配に見えたけれど、結果的には当たりましたね。
この流れは、ロッベンを投入して…な試合の2つ後にあっさり負けた某オランイェを連想しないこともないけれど。笑

ただこの試合は、スタイル的にはどちらかというと似通った両者の対戦であったため、個人のタレントやパス回しの差が直接的に結果に表れましたけれど、決勝であたるドイツは、どちらかというとフィジカルにモノを言わすサッカー。クリンスマン時代よりも、テクニカルなシュナイダーがいなかったりボロウスキが出番がなかったり、さらにはポドルスキがゴリゴリに左サイドを突破しているのを見る限り、その傾向が強まったように感じられます。

スペインはフィジカルコンタクトを基本的に得意としない選手が多いので、極力セットプレーなどは与えないほうがいいでしょう。
ラモスなんかは不用意なファウルが多いので特に注意が必要だと思います。

決勝のカギは、セスク。
ビジャが担っていたセカンドトップに近い役割ができるかどうか。あるいは、イニエスタなんかと役割をスイッチしてもかまわないけれど。

決勝をロシア戦のような「純然たる」クワトロフゴーネスで挑むのは危ない。

クリエイターたちとトップのトーレスを繋いでいて、なおかつ運動量も豊富だったビジャの役割を、4人の誰かが「マネ」しなければならないと思う。
まして相手はドイツ。ザマーやマテウスを思い浮かべていただければわかるように、3-5-2を今まで基準にやってきて,リベロ、スイーパーと言われていたような基本的に1人余らして守るDNAが染みついた国。

純然たる1トップを2CBにぶつけるのは危ない。ドイツが3バックでやっていたようなことができてしまうから。2vs2の勝負を常に持ち込むべき。

それと、スペインはボールを保持しながら決めたゴールって、ロシア戦のシャビのゴールくらいしか実はあまり思い浮かばない。実は彼らのゴールはカウンターが多いと思う。
現に、イタリア戦は6割5分近くポゼッションしたけれど1点も取れていない。

つまり、ドイツに意図的になれないポゼッションをさせてみようか、みたいな余裕があれば申し分ないと思う。あえてポゼッション捨てる時間を作ってみれば面白い。
避けなくてはならないのは、クワトロフゴーネスがだらだらと横パスをつなぐような展開が続くこと。

中盤はそのうちフィジカル重視のドイツに嫌気がさしてくるはず。それ以上に、メルテザッカーとメッツェルダーにイヤだと思わせられるか。
スペインの歓喜を実現するためのポイントは、そこにあると思う。