この試合、不覚にも前半30分あたりから前半終了あたりまで意識が飛んでしまい、見れてないんですが、一応書いて行こうと思います。


この試合、まず驚いたのがパレイラのカルテット解体。オーストラリア戦の日本じゃないけれど、どうして慣れてない(少なくとも最近はあまりやってない)ことをここでやるのかと。
おそらくパレイラ的にはロナウジーニョに蓋をしていたほうの片っぽを取っ払って復調して欲しかったのだろうけれど。
しかもトリプルボランチにした割にはサイドバックの上がりも(ブラジル基準では)さほど積極的でなく、采配の中途半端さが否めなかった。
しかもよりにもよってマケレレとヴィエラの出来が素晴らしく良く、カカとロナウジーニョの二人が抑えこまれ、結果ロナウドも孤立。こういうのシチュエーションを今まで打ち破っていたのがロビーニョの突破だったり、アドリアーノのミドルだったりしてたわけで。選手交代にしても常に後手で、まさに最近までどっかの監督だったアルツール・アンツネス・コインブラさんを思い出しました。笑。

さてそんな感じで始まったこの試合。基本的にはフランスのペース。ブラジルは先ほどから書いているように攻撃が機能不全に陥った上に、怪我のエメルソンの代わりに入ったG・シウバがジダンをフリーにしすぎたこともありリズムがつかめない。何度かあったセットプレーも決められず。

後半、同じような感じで試合は進み、とうとうジダンのFKからアンリに決められフランス先制。ジダンのアンリへのアシストは初じゃないかな?
ジダンはほとんどFWみたいな位置取りで守備はほとんどせず、フランスはまず彼にボールを預け、そこからインザーギ的な動きをしているアンリにスルーパスをだすのが基本系。そこにリベリやマルダが絡んでいくイメージでした。シンプルだけれど目的がはっきりしているためなかなか効果的だった。

さて、ブラジルはここからアドリアーノ、ロビーニョ、シシーニョを投入。遅いよパレイラさん。遅いって。3人ともそこそこ良かっただけに…

ここからはブラジルは押すものの、フランスの守備陣は集中しており、なかなか枠にシュートを飛ばせない。そんな感じでそのまま終了。


ジダンがまだ見れるのを喜ぶべきなのか、スーパータレント軍団の敗退を悲しむべきなのか…。ガーナ戦のとこでブラジルは本気じゃないと書いたけれど、結局本気をださないまま、いや出せないまま終わった印象。タレント的には間違いなく世界一だっただけに…

イングランドもそうだけれど、持ち駒を無駄にした感が否めない。